【1】インビザラインとは
インビザラインとは、マウスピースを使った矯正治療で、芦屋でも多くの歯科医院がこの矯正法を適用しています。
ですから、インビザラインと聞いてすぐにどんな矯正装置なのか、あるいは治療方法やマウスピースの形態などもイメージできる人が多いのではないでしょうか。
それくらいワイヤー矯正ではなく、インビザライン矯正というのは日本において有名な矯正法となっているのです。
ですから、痛みをそれほど伴わないことを知っている患者様も多く、そうした特徴を踏まえた上で、歯の並びを治す治療法を選択する人が多いです。
ちなみに、インビザライン矯正に用いられるマウスピースというのは、アライナーと呼ばれることもあり、矯正歯科医や歯科医師であればどちらかというとアライナーという専門用語を使うことが多いため、患者様も始めはそれが何を指しているのかわからないことも珍しくありません。
確かに、日常生活で矯正装置のアライナーについて話すこともありませんし、テレビなどのメディアでもマウスピースをアライナーと呼んでいる場面はそれほど目にすることもありませんよね。
ですから、よほどマウスピース矯正に詳しく、歯科医師や矯正歯科医の説明などを詳しく聞いたことのある人でなければ、アライナーと名前にピンとくることはないでしょう。
マウスピース矯正が日本でも芦屋でもすごく有名になりつつある昨今ですが、依然としてマルチブラケット装置によるワイヤー矯正も人気が高く、とりわけ成人矯正ではなく小児矯正の第二期治療では必ずといって良いほど活用されているのが現実です。
ですので、インビザライン矯正以上に、ワイヤー矯正というのは今でも有名であることは確かです。
【2】インビザラインの標準的な費用
インビザライン矯正を受けるにあたって、患者様は様々な情報を知りたいと思うことと存じますが、やはり第一に知りたいのは歯の矯正にかかる費用ではないでしょうか。
歯並びの治療というと、虫歯や歯周病とは異なり、いろいろな処置が必要になるため、治療費の方もかなり大きくなるイメージがありますよね。
例えば、ワイヤー矯正であれば標準的な費用であっても100万円前後かかることはめずらしくありません。
この100万円のなかには精密検査の費用や口腔内検査、セファロレントゲンによる検査なども含まれているため、必ずしも極端に高額であるというわけではないのです。
また、一般的な歯並びの矯正治療は数年に及ぶことが普通ですので、100万円という金額も相応といえるでしょう。
さて、肝心のインビザライン矯正にかかる治療費ですが、これは基本的にワイヤー矯正を始めとした歯並びの矯正法と大きな違いはありません。
マウスピース型矯正にかかる費用の相場としては、100万円前後となっております。
もちろん、その中にはインビザライン矯正も含まれます。
というのも、事前の精密検査やマウスピースの作製代金、それから痛みや顎の異常などに配慮した装置の設計なども踏まえると、結果的にそれなりの金額がかかってしまうものなのです。
ですから、インビザライン矯正のカウンセリングでは、治療費の説明としてその内訳を歯科医師から詳しく説明されることかと思います。
また、インビザライン矯正では歯科用CTを用いた検査によって、患者様それぞれの顎の状態や歯の状態の三次元画像を得ることができます。
そのデータを元に、マウスピースを作製しますので、通常の矯正装置よりも高い金額がかかってしまう面も否めないのです。
ちなみに、そうして得られた三次元的データによって、歯並びをどう動かしていくかをコンピューターシミュレーションできるのがインビザライン矯正の大きな特徴であるともいえます。
マウスピースの顎や歯への装着感が良いこともマウスピース矯正の大きな特徴といえます。
【3】インビザラインのメリット
インビザライン矯正には、いうまでもなく沢山のメリットがあります。
まず、歯にかかる矯正力が強すぎず、弱すぎず、適度であるという点が挙げられます。
通常のワイヤー矯正では、歯科医師や矯正歯科医の技量にもよりますが比較的強い矯正力が歯や顎にかかってしまうことも珍しくなく、矯正期間中に痛みを感じる場合もあるくらいです。
そういった点は歯科医師から説明があるように、矯正治療を行う上で、ある程度の痛みは避けられないものであり、とりわけワイヤー矯正は矯正力のコントロールがマウスピース矯正ほど容易ではないため患者様は予め理解しておくことが大切といえます。
一方、インビザライン矯正であれば少しずつ歯を動かしていくのが特徴の歯並び治療といえますので、それほど大きな力がかかることはなく、強い痛みを感じることもほとんどないといえます。
もちろん、毎回のマウスピース交換時には、しばらく痛みを感じることも多くなりますが、それもまた慣れによって痛みは弱くなりますし、歯列の状態が徐々に整っていくうちに、顎や歯にかかる矯正力も小さくしていくような流れとなりますので、それほど心配する必要もありません。
この点もインビザライン矯正の大きなメリット、あるいは利点といえることでしょう。
それからインビザライン矯正であれば、食事の際に装置を取り外すことができるという大きなメリットがありますね。
一般的な矯正装置の場合、基本的に歯列や口腔内に固定しているため、食事の際もお口の中には複雑な矯正装置が入ったままです。
ですから、歯並びの治療を始める前と比べると、食事がしにくくなったり、食べ物の味があまり感じられなくなったりするというデメリットがありますが、インビザライン矯正ではそうした心配は無用です。
また、インビザライン矯正では歯磨きの際も装置を取り外せるため、清掃性が高いという特徴もあります。
【4】インビザラインのデメリット
インビザライン矯正には実にたくさんのメリットがありますが、当然のことながらデメリットも存在しています。
それはインビザライン矯正のメリットとも関わりがありますが、ワイヤー矯正ほど強い力を歯列に与えることが難しいという点です。
ですから、インビザライン矯正では本当に沢山のマウスピースを使って、少しずつ歯並びを良くしていきます。
これはワイヤー矯正ほど強い力をかけられないという点が関係しております。
また、インビザライン矯正は適用できる症例が限られるという難点もございます。
ワイヤー矯正はほぼすべての症例に対して適用することができる矯正装置であり、矯正治療法ですが、インビザライン矯正は大きく歯を動かさなければならないような症例に対しては、適用することが難しいといえます。
成人した人に適用されるマウスピース矯正ではありますが、小児矯正などによって治しておくべき歯列不正が残っていたり、歯並びに大きな乱れがあったりする場合などは、インビザラインで治せないことも多いため、まずは歯科医師や矯正歯科医に相談してみることをお勧めします。
歯科医院によっては矯正治療の相談を無料で行っているところもありますし、カウンセリングの段階で、適用できるかどうかをある程度説明してくれるかと思いますので、気になる方は、まず矯正歯科を受診されてみてください。
インビザライン矯正には他にもデメリットがありますし、そうした詳しい内容を専門の矯正医から聞くことはとても大切なことです。
どんな矯正治療にしろ、メリットとデメリットの両方をきちんと理解した上で、治療を受けるかどうかを決めることが何より重要といえます。