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インビザラインの治療は痛いのか、痛みの出るケースとは

2018年7月5日

 

【1】インビザラインの痛み????? インビザラインがワイヤー矯正に比べて痛みが少ない理由

インビザライン矯正は、一般的なワイヤー矯正よりも治療に伴う痛みが少ないという話を聞いたことがある患者さまも多いことかと思います。

実際、インビザライン矯正を受けた患者さまの多くは、痛みが少ないと感じることが多いようで、決して単なるうわさ話ではありません。

インビザライン矯正はマウスピースやアライナーを装着するという点で、ワイヤー矯正とは異なる歯の矯正法ですが、一体どういったメカニズムで歯並びが改善し、出っ歯などの歯列不正が治っていくかという点が気になるのではないでしょうか。

 

マウスピースやアライナーを装着して歯並びを矯正するインビザラインは、ワイヤー矯正よりも痛みが少ないのは確かなのですが、その理由としては矯正装置の形態に起因しているところが大きいです。

というのも、ワイヤー矯正で使われる矯正装置というのは、マルチブラケットに代表されるように非常にデコボコとした形態をとっており、使われている素材も金属であることが多いので、そもそも口腔粘膜への刺激性が強いと言えます。

それに加えて、歯を動かしていく矯正力に関しても、ワイヤー矯正の方が強い力が加えられるため、どうしても歯列や顎の骨といった周囲の組織に対して圧力が強まり、患者さまの顎が痛みを感じる場面も増えてくるということなのです。

インビザラインの治療は痛いのか、痛みの出るケースとは

また、出っ歯や乱杭歯のような歯列不正をアライナーで治す場合は、ワイヤー矯正よりも緩やかな矯正力を発揮するインビザライン装置を活用するため、矯正の先生からもそれほど強い痛みは感じないという点を説明されることでしょう。

こういった特徴はこれから矯正の先生に治療をお願いする上で、よい判断材料となりますので頭の片隅に入れておいていただければ幸いです。

 

【2】痛みが出るケース インビザライン治療時に痛みが発生するケースの紹介

 

矯正治療に伴う痛みが少ないことで有名なインビザライン矯正ですが、ケースによっては痛みが出ることもあり、その点についても矯正の先生から事前にインフォームドコンセントがあることでしょう。

ワイヤー矯正にしろ、インビザライン矯正にしろ、顎の骨にしっかりと埋まっている歯を動かすことには変わりないのですから、使われているパーツがブラケットやワイヤーでも、アライナーやマウスピースであっても、ケースバイケースで痛みが生じることがあり得るのです。

 

具体的には、アライナーやマウスピースを新しいものへ交換するタイミングというのは、顎や歯に痛みを感じることが珍しくありません。

なぜなら、新しいアライナーやマウスピースに交換するということは、矯正治療が次の段階へと移行したことを意味しており、歯並びは順調に移動しているのですが、矯正装置によって新たな強い力が歯列へと加わることも意味しています。

そのため、ひとつのアライナーやマウスピースの装着が終わり、次のマウスピースへと付け替える際には痛みがでることを覚悟しておきましょう。

とはいえ、最初の精密検査や事前検査、あるいは取り外しの練習をした際の診療でも説明されることかと思いますが、ワイヤー矯正と比べたらそれほど強い痛みではないのでご安心ください。

 

それから、これは日常的に起こり得るマウスピースの痛みですが、アライナーやマウスピースを取り外しする際に、適切な方法をとらないと痛みが生じることがあります。

これはマウスピースやアライナーによって口腔粘膜が傷つけられることに由来しています。

あるいは、アライナーの清掃を怠り、不潔な状態で使い続けると、口腔粘膜で感染症や炎症が発症することもあり、これもまたインビザライン治療時の痛みが発生するケースのひとつとして挙げられます。

 

【3】インビザラインで痛みが出た時の対処法 痛みが出るパターンごとの対処法

 

インプラント治療で矯正装置による痛みが生じた場合は、一般の患者さんであれば不安で慌ててしまうかもしれませんが、もうすでに事前検査や精密検査を受けている患者さんであれば、歯科の先生からそうしたトラブルへの対処法も説明されていることから、意外に冷静に対処できるものです。

ただ、痛みが出るパターンごとに対処法も異なるため、詳しい解説が必要になるかと思います。

 

まず、インビザライン治療で使っているマウスピースやアライナーの取り外しの際に痛みが生じる場合は、もう一度歯科クリニックを受診して、矯正の先生からアライナーの装着の仕方から、取り外しの方法まで、きちんと習うことをお勧めします。

インビザライン治療に用いられるアライナーやマウスピースというのは、非常に繊細な装置ですので、やはり事前の説明が重要となります。

そして何より、矯正の先生の説明通りに装置の装着や取り外しを毎日行うことが大切です。

 

次に、マウスピースやアライナーの交換の際に痛みが生じるケースについてですが、あまりにも強い痛みがある場合は、矯正の先生による具体的な対処が必要になることもあります。

というのも、インビザライン治療のマウスピースというのは、もうすでに精密検査によって得られたデータを元に、治療の開始からゴールまでのアライナーやマウスピースが全て製作されているので、基本的には我慢できないほどの痛みが交換時に起こるというのはないからです。

つまり、そうした痛みがマウスピースやアライナーの交換時に起こっているということは、治療の進行に何らかのトラブルが生じている可能性が高いといえます。

それはもしかしたら出っ歯の矯正が上手く進んでいなかったり、あるいは出っ歯の突出度がマウスピース矯正では治しきれないほど大きなものであったりすることも考えられます。そういったケースではもう一度精密検査や歯や顎の検査を行うこともあります。

 

【4】インビザラインをする時の注意点? 状況ごとの注意点

 

このように、インビザライン治療を歯科クリニックで受ける場合は、全く痛みが出ないということはあり得ませんので、痛みが出たらその都度、歯科クリニックの先生から説明してもらった対処法を実施することが大切です。

一般的なワイヤー矯正と比較すると、インビザライン治療というのは本当にシステムがしっかりと確立されているものなので、歯科医師の先生や患者さま双方が適切な処置を施している上では、それほど致命的なトラブルはまず起こらないとお考えください。

とはいえ、やはり歯を動かす矯正治療というのは、不確定要素も沢山含まれる歯科治療でもありますので、どんなトラブルが起こるかは予測することは不可能です。

インビザラインの治療は痛いのか、痛みの出るケースとは

そこで最後に、インビザライン治療をする際の注意点について、状況に応じた対処法をお伝えします。

まず、クリニックで検査を受け、治療計画も決まったら、いよいよマウスピースやアライナーを装着することとなりますが、それから数年間は矯正装置を使い続ける生活へと移りますので、その点については患者さまなりに覚悟をしなければなりません。

インビザライン治療は非常に特徴のある矯正装置ですので、先生の指導や説明はしっかりと頭に入れておきましょう。

おそらく、矯正の先生は状況ごとの注意点を患者さまに細かく説明しますので、それをメモしたり、先生にプリントアウトしてもらったりして、保管することをお勧めします。

また、トラブルが生じた際には、すぐに連絡し、状況に応じて矯正の先生のところへ行くことをお勧めします。

その時は予約を事前にとっていなくても対応してくれる歯科矯正医がほとんどですのでご安心ください。

とにかく、問題が生じているのに放置することが一番良くありませんので、気になる点が生じたらすぐに歯科医院に連絡しましょう。

それがインビザライン治療を成功へと導くカギといえます。

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